No.06 メンタルトレーニング(4) =冷静さ・否定的感情の改善/感情のコントロール=
 競技における「冷静さ」とは、興奮不足のことでもなく、情緒や興奮をコントロールしていることである。恐れ、不安、怒り、フラストレーションによって過剰に興奮しているわけでもなく、抑うつ、無気力、無関心、無力感によって興奮が不足しているわけでもない。

 脅威的でストレスの多い状況に直面すると、筋肉が緊張し、脈拍と呼吸は速くなり、消化器系の働きが止まる。その結果、体がブルブルと震え、心臓がドキドキし、呼吸が速くなり、吐き気をもよおす。

 このような反応は、状況の知覚をゆがめ、判断を狂わせてしまう。さらに、感情の高ぶりは筋緊張を高め、運動選手の身体に影響を及ぼし、それがまたタイミング、冷静さを失わせる。

 また、無気力、無関心、無力感が根底にある抑うつ状態の選手は、動きが緩慢さや運動量の減少によって表れ、この選手の興奮不足は、精神状態を直さない限り、全力を出し切らないプレーが当たり前になってしまう。

 試合では良い心の状態(感情)を保ち続けるようにしましょう。